■第50回 「音楽を楽しむことと人類学的に研究することとの間にある溝:
中国・麗江・ナシ古楽の復興と観光化の研究者・当事者として」
日時:2007年12月13日(木)

発表及び演奏:宗ティンティン(中部大学国際関係学部講師)

時間:16:30から19:00ころまで

場所:佐野書院

■宗ティンティンさんは中国の古都「西安」生まれで、10年前来日し、中部大学大学院にて論文『麗江・ナシ古楽の社会的変遷―復興から観光化へ』(指導教授・長島信弘)で博士号を取得し、現在同大学で音楽文化人類学を教えておられます。

 また以前から、琵琶奏者として日本及び世界各地で演奏活動を続けながらCD・DVD6枚をリリースし、ラジオ番組のパーソナリティも勤めています。今回はこのような経験を踏まえ、研究者であると同時にアーティストでもあることについて演奏をまじえながら語ってもらいます。これはとりもなおさず「参与観察」という人類学の中心的方法論に関わるお話ともなるでしょう。

■第49回 「UK Hip Hop and Suicide Rap」
日時:2007年7月21日(土)

講師:John Hutnyk (ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ)

時間:17:00から

場所:一橋大学国立キャンパス 東2号館2202教室

■ジョン・ハットニク教授はメディア・映像・音楽・政治のアクチュアルな問題をカルチュラル・スタディーズや人類学領域の言葉で「騒々(想像)」しく議論しているマルキシストらしい、ということは下記の出版物やウェブサイトからも想像できます。
しかし私はこれ以上は予測できないし、間違っているかもしれないので、皆さん、とにかく直接出遭って、英国のカルスタの今の情況をとことん吟味して欲しいと思います。

なお、セミナー後にインフォーマルな懇親会をし、その勢いで、ハットニクさんと福生あたりのクラブ・シーンに潜入するかも知れません。こちらの方もふるってご参加ください。

■参考サイトと出版物サイト:
http://www.goldsmiths.ac.uk/cultural-studies/staff/j-hutnyk.php
http://hutnyk.blogspot.com/
http://tawdrysouvenirs.blogspot.com/
http://whats-on-occasionally.blogspot.com/

CELEBRATING TRANSGRESSION:Method and Politics in Anthropological
Studies of Cultures
http://hutnykbooks.blogspot.com/2005/11/celebrating-transgression.html

Bad Marxism: Capitalism and Cultural Studies
http://hutnykbooks.blogspot.com/2005/09/bad-marxism.html

Diaspora and Hybridity
http://hutnykbooks.blogspot.com/2005/09/diaspora-and-hybridity.html

Critique of Exotica: Music, Politics and the Culture Industry
http://hutnykbooks.blogspot.com/2005/08/critique-of-exotica.html

■第48回 「文化人類学解放講座・映像篇」
日時:2007年7月13日(金)

講師:小田マサノリ(イルコモンズ)

時間:18:00開場 19:00開始 終了時間未定

場所:一橋大学国立キャンパス東本館 二階大教室東本館大教室および中庭
   
■人類学・アートの臨界域で作業しているアクティヴィスト小田マサノリさんを招いて、メジャー・メディアに載らない大量の映像を大画面でチェックしながら、人類学(へ)の流用/濫用方法序説、映像人類学再考、You Tube前史、世界の日常(世俗)の氾濫、文明の未衝突、カルチャー・ジャミング、ブラックブロック、高円寺、ファヴェーラ、レバノン、クラ、アナーキスト人類学などについて、夜を徹して語ってもらいます。会場の皆さんの議論も期待しています。

また、これぞ、という映像の持込みも歓迎します。司会岡崎の音楽映像コレクションの放出もあります。

入場無料飲食実費。

■関連する参照サイト
http://anthropologix.blogspot.com
http://illcomm.exblog.jp/5612742/

■お問い合わせ
岡崎:akira.okazaki@srv.cc.hit-u.ac.jp

■第47回 「現代の紛争問題と人類学の接点:研究室を離れて」
日時:2007年6月21日(木)

発表者:伊藤 恵美

時 間:16:30から18:30

場 所:一橋大学国立キャンパス東本館 二階大教室-→アクセス

■発表者からのメッセージ
 私は一橋大学社会学研究科修士課程在籍中に、平和構築分野で人類学の視点を生かして仕事をしたいという思いから、米国シンクタンクでのインターンやシエラレオネでの調査、英国留学などを通じて自分の専門性を模索してきました。卒業後はナイジェリアの日本大使館での調査員を経て、今後は国連機関で難民支援に携わることになりましたが、今回のセミナーでは私自身の経験をふまえながら現代の紛争問題及び平和構築と人類学の接点についてお話したいと思います。

■第46回 「国連先住民権利宣言の闘い」
日時:2007年5月14日(月)

発表者:清水 昭俊 時間:16:30より 

場所:一橋大学国立キャンパス東本館 二階大教室-→アクセス

■発表要旨
 国連での先住民権利宣言をめぐる審議経過から、1993年宣言案と諸国家との争点を整理し、さらにひるがえって、先住民の権利宣言が国際的(つまり諸国家間の)秩序に与えた衝撃を考察します。