研究テーマ
ウガンダ、カンパラのスラムにおける移民たちの共同体研究
(短期的にはカンパラの貧困層(移民や娼婦の集団を含む)の生活誌の完成を目的にし、長期的には、アフリカという政治的に混沌とした地域において、さらに 混沌とした都市のスラムの中で移民の中に混じって暮らす経験(周縁部分)から見える、権力/富/性などをめぐる欲望について考えていければと思います。
キイワード
東アフリカにおける移民・難民/スラムにおける親族形成/都市における周縁性/都市の身体性/近代経験としてのエスニシティ/セクシュアリティ/ポストコロニアル近代国家と開発政策
フィールド
ウガンダ共和国・首都カンパラのスラム地域
著作・論文
- 森口岳 2018.「都市の政治学:2007~2011年のウガンダ共和国首都カンパラでの三つの暴動を事例に」(単著) 『国際地域学研究』第21号、pp.17-34.
- 森口岳 2016.「創られる援助:ある日本のNGOの緊急支援プロジェクトとケニア・トゥルカナ地域での状況」 (単著) 『国際地域学研究』第19号、pp.91-105.
- 森口岳 2014.「解『国』新書 ウガンダ:反同性愛法の成立と『内なる敵』の創出」(単著) 『国際開発ジャーナル』691、54-55.
- 森口岳 2011.「ウガンダ、2011年選挙事情:ムセベニの選挙戦略と景気、治安、統一」 査読あり(単著) 『アジア経済研究所ワールドトレンド』、No.188、pp.40-43.
- 森口岳(共著)2012.『ウガンダを知るための53章』 東京:明石書店.【共著者】吉田昌夫・白石壮一郎(共編)他30名. 【担当部分】「第28章 結婚式―都市部での結婚模様」/「第34章 近代医療というもの―ウガンダにおける救いと資源」/「第46章 カンパラの『スラム』と『サバーブ』―郊外についての考察」
- 森口岳(共著)2011. 『世界地名辞典』東京:大修館書店.【共著者】島田周平他(編)他. 【担当部分】「ウガンダ共和国」/「カンパラ市」/「グル県」/「グル市」/「ジンジャ市」/「フォートポータル市」/「ブギリ市」/「ブシェニ県」/「ブシェニ市」/「マサカ市」/「ムバララ県」/「ムバララ市」/「ムバレ市」/「ムピジ県」/「ムピジ市」/「ムベンデ」/「ラアカイ県」/「リラ県」/「リラ市」
- 森口岳(共著)2007.『医療人類学のレッスン―病いをめぐる文化を探る』学陽書房. 【担当部分】「6章 グローバル化する近代医療」(奥野克巳と共著)
口頭発表
-
Gaku Moriguchi, 2017.11「ダンス、プール、そして深い遊び: 人類学的視点によるカンパラのバーガールのゲームとシティズンシップ」(“Dance, Pool and the Deep Play: Games and Citizenships of Bar-girls at Night-clubs in Kampala from Anthropological Perspectives.”) The Citizenship Workshop in Dept. Social Anthropology, Capetown University, Capetown, South Africa.
-
Gaku Moriguchi, 2017.8 「シティズンシップとしての家族:カンパラのバーガールのセクシュアリティと社会的包摂と排除」(“In and Out of Family as Citizenship: Sexuality of Kampala Bar-girls and Their Social Inclusion and Exclusion.”) Uganda – Japan Joint International Workshop in Kampala Situating Universal Concepts to the Reality of Marginalized African Nomads: A Challenge for Area Studies of “Citizenship” and “Humanitarianism”, from 18th to 21st August, 2017, Kampala Grand Global Ho.
- 森口岳 2017.5 「「自分だけの部屋」、もしくはAnthropology of Room への序説:(半)主夫的人類学者のAuto-ethnographyの試みとして」2017年第51回文化人類学会 分科会:“Towards Further Discussion on the Work-Life Balance Concept in Anthropology”、於:神戸大学
森口岳 2016.8 「貧困と民主主義:アフリカと日本の比較」2016年国際協力連続セミナー in JICA関西「アフリカの今-共に考えよう!世界のためにできること」、於:JICA関西、神戸
- 森口岳 2016.6 「マルチ・サイトな自己と生存戦略:カンパラ、スラム住民のライフヒストリーの事例から」 日本アフリカ学会第53回学術大会、於:南山大学、名古屋
- 森口岳 2016.4 “Migrants and Citizenships in Kampala, Uganda:
Case-studies of Invisible Towns and Invisible Citizens in Slum Areas” 日本ナイル・エチオピア学会第25回学術大会、於:白浜荘、滋賀・高島市 - Gaku Moriguchi, 2015.7 ‘Introduction’ for the Panel “P4-09 Narration on the Nation-State: Modernity, Governance, Subject and the Local Citizenships from Below”, Conference of International Union of Anthropological and Ethnological Sciences (IUAES) at Thamasaat University, Thailand.
- Gaku Moriguchi, 2014.5 “Citizenship in Slums and Suburbs: Rumours of Slum Clearance and Politics of Class, Ethnicity and Migration in the City of Kampala, Uganda”, Conference of International Union of Anthropological and Ethnological Sciences (IUAES) at International Conference Hall of Makuhari Messe, Japan.
- 森口岳 2013.5. 「ウガンダ、ガンダ民族の真正性と混交性について―クランの継承儀礼オルンベと周辺民族の関係を事例として―」 日本アフリカ学会第50回学術大会、於:東京大学駒場キャンパス、東京
- 森口岳 2012.5.27 「もの乞う人々:新自由主義下ウガンダ、カンパラにおける富、権力、嫉妬」 日本アフリカ学会第49回学術大会、於:国立民族学博物館、大阪
- Gaku Moriguchi, 2012.2.6 “Can African Women Dance under the Name of “Citizenship”?: Sexuality of Bar Girls in Development Discourse and through their Everyday-life Practices in Kampala, Uganda.” Conference ‘Opening the Boundaries of Citizenship’, The First Symposium Citizenship After Orientalism, Oecumene Project, Open University, Milton Keynes, UK.
- 森口岳 2011.5.22 「『開発』という名のカーゴカルト、あるいは欲望の政治学―ウガンダ共和国ムセベニ政権下の新自由主義政策における「開発援助」文化への一考察―」 日本アフリカ学会第48回学術大会、於:弘前大学、弘前
- 森口岳 2011.1.16 「『開発』と『政治』の関係への一考察―ウガンダ共和国と『草の根無償資金』を事例として―」 学振ナイロビセミナー、於:学術振興会ナイロビ事務所、ケニヤ
- 森口岳 2010.5.18 「環境保護から王権保護へ:ウガンダ、カンパラにおける二つの暴動の比較」日本アフリカ学会 第47回学術大会、於:奈良文化会館、奈良
森口岳 2006.10 「近代医療はグローバル化するのか?」国立民族学博物館共同研究会「グローバル化がもたらす保健システムの変貌、主催者:池田光穂 於:国立民族学博物館
-
森口岳 2004.2 「英領ウガンダ、カンパラにおける植民地都市と都市人類学:マンチェスター学派以前の都市社会観の一つとして」都立大学社会人類学研究会
- 森口岳 2003.5 「英米における近年のアフリカ植民地医療の歴史研究:フーコーの影響と医療史における人類学研究の可能性」日本民族学会・第37回研究大会 於:京都文教大学